京都から世界に羽ばたくスタートアップを育てよう!

メンバーのコラム

Reviews
  • ダンディ
    SMJからEMJ for kidsが生まれました!

    京都のスタートアップを盛り上げたいとの思いから企業の新規事業開発担当者とスタートアップの橋渡しをするSMJ(スタートアップ・ミックスジュース)。

    1年半前に立ち上がったこの会もお陰様で先日、記念すべき第10回目(特別編も含めると14回目)を迎えることが出来ました。
    事務局は皆、同じ志をもったボランティアであり、スタートアップの登壇者も無償で登壇いただいております。
    また会場も本来は有償のところを参加者から無償でご提供いただくなど、皆様のご協力、ご支援あってのことと深く感謝いたしております。
     
    そのような活動を行う中、「出た芽」ともいうべき起業家を支援していくこととともに、もっと「種をまく」活動が大切ではないか?-そのような思いが日に日に強くなる中、EMJ for kids(エデュケーション・ミックスジュース フォーキッズ)が生まれ、この夏休みに京都の経済界の方のお力をお借りして小中学生向けに講座を開催させていただきました。
     
    なぜ「種をまく」活動が大切だと思ったのか?それは私ごとになり恐縮ですが、義父の強い影響があります。義父は芸術家ですが、私の息子が小さい時から「ホンモノを見せるように。ホンモノとレプリカでは、同じように見えても子どもに与える影響が大きく違う」と言い続けていました。
     
    だからなのか息子は、スポーツ系に興味を持ってほしい、一緒にキャッチボールしたいという私の思いはことごとく裏切られましたが、幼少のころから絵の才能は常に誉められる存在でした。それはDNAではなく、幼い時からそういうものに触れる機会が多く、自然を観察する目が養われていたからではないかと思っています。
     
    またある友人の息子は、小さいころからマイケルジャクソンが大好きで、いつもその音楽を聴いていたそうです。するとカラオケにつれていくと、音階も、歌詞も全く外さず、ネイティブのように何曲も歌いきったそうです。中学生になって先生からその発音はどこで習ってきたのかと聞かれたそうです。子どもの能力はすさまじいものがあるように思います。
      
    その一方で保育士として働いている友人たちからは、保育所では、子どもたちが刺激の少ない中で過ごすことも多いとも聞きます。待機児童の問題こそ解消されつつありますが、もしこのような子どもたちに、ホンモノに触れる機会を増やすことが出来たなら、将来を担う才能のある人材が育つのではないか、その機会を作ることが大切なのではないか、そのような思いを胸にEMJ for kidsの活動をスタートさせました。今後、さらに力を注ぐつもりです。
     
    「事業は人なり」と言います。私の尊敬する、私が学んできたPanasonic創業者の松下幸之助氏は、「人はみな磨けば光るダイヤモンドの原石」であると言っておられます。心や脳が大きく成長する子どもたちにこそ、その言葉が当てはまるのではと思っております。
     
    EMJ for kidsでは、子ども達の目をキラキラさせ、将来の可能性の枠を広げたい!―いろいろな方の知見をお借りし学ばせていただき、それを形にして将来を担う子ども達に提供していきたいと願っております。是非、思いを同じくする方をご紹介いただければ幸いです。
     
    これからもSMJとともに、EMJの活動も是非、ご協力頂き、ご支援頂ければ幸いです。
  • オガワソン
    会社を飛び出し、起業してみて
    〜退職して6ヶ月の今、思うままに〜


    SMJのオガワソンです。
    みなさま年末はどうお過ごしでしょうか?
    退職して6ヶ月、起業しての3ヶ月の感想を年末なので正直に書き綴ってみました。


    まぁ初めは希望に燃えて意気込んで会社を起こしましたが、本当に一からの起業は大変、創業って大変な事なんだということを身をもって実感してます。いま、特に次に述べる3つの壁をどうやって乗り越えるか、必死に知恵を絞っているところです。


    3つの壁
    ①膨大な事務処理(1人でやる事の大変さ)


    私の場合、一人での起業ですが、いかにチームが大事かということを思い知らされました。
    一人となると事務処理、経理、営業、企画、経営すべてをやる必要があり、時間があっという間に過ぎていきます。


    例えば、入出金したものは全部自分で登録が必要です。来た郵送は全部目を通す必要あります。特に行政などから来る書類は、必要なことを見落としていないか、沢山の資料をしっかりと時間をかけて読む必要があります。


    お金の相談も手続きも銀行の支店に行く必要があるので、アイデアを練りながら、空いている時間に行くことになります。そこにも結構、時間を取られます。


    もちろんアウトソーシングすればいいのですがサラリーマンからの起業資金が少ないのでかなり難しいと言うのが正直なところです。


    ②プロダクト(アイデアより具体的な中身)


    例えプロダクトのアイデアがあっても、中身がなければ、お金を貰うのは大変です。僕は企画からのビジネスなのでプロトは特に大変です。ここでどうやってビジネスに繋げるか、考える必要があります。


    実績も必要です。ゼロからの出発なので、実績を問われると厳しく、大きな壁となります。


    ③お金の借入(融資を受ける難しさ)


    銀行は正直、基本、親身にはなってくれません。ビジネスを理解し、共感してもらっても、銀行も慈善事業でやっておられるわけではないことを頭では分かっているつもりです。しかし実感として、甘くない、いやむしろ思っていた以上に厳しい。だから安易に頼らない方がいいと思います。


    運営資金での融資は悪い人たちもいるので致し方がないでしょうが、お店を持つ人はともかく、特にソーシャルビジネスや無形のITビジネスには厳しいと思います。


    以上、雑駁ですが、これから創業される方の少しでも参考になればと、スマホに向かいながら書き綴ってみました。


    好きなことができる!夢を追いかける!
    とても素敵なことですが、創業してどういった壁が立ちはだかるか、イメージして起業するべきです。今、そのことを身にしみて実感しています。


    安定した所から飛び出し独立したことを、親は案じています。その思いを察するととても辛い。また個人の銀行口座から預金が目減りしていくのを見るのは、ほんとうに苦しい。しかし辛く苦しい時は、伝統工芸をもっと身近なものにしたいという初心を思い出し、歯を食いしばっています。


    また
    スタートアップを知るにはスターアップを経験するべしというお世話になっているスマレジの山本社長、OIHの野崎さんの言葉が頭に残っております。この苦労が今後の経験に皆様に役立てればいいかな。

    そんなこんなでしんどい状態ですが、後ろには向かず、この壁を乗り越えて2022年も頑張って参ります。


    SMJ(スタートアップ・ミックスジュース)のコミュニティの皆様、読んで頂いた皆様、2022年、ともに頑張っていきましょう!
  • オガワソン
    「僕が思う京都スタートアップの特徴」7月からメンバーのオガワソンです。
    50歳で某関西ガス会社の関係を退職して8月より起業しました。
    一人でゼロからスタートします。
    スタートアップとして京都の社会課題解決に頑張ります。
    あと京都芸術大学の通信教育の学生でもあります。
    50歳学びは止まりません。

    さて京都もスタートアップの街として注目されるようになりました。

    なぜ京都が注目されているのでしょうか?京都がスタートアップの街として注目されるワケ
    https://forbesjapan.com/articles/detail/42663

    ここでもあるように
    ”「同じことをするな」「他社とは違うことをせよ」という京都の美学があります。”

    京都はオムロン、ローム、島津製作所、任天堂、京都電産など色々な大企業が創業された場所でもあります。
    また学校も多いので学生も多く「学び」と「産業」が交わり
    色々なイノベーションが起こりえる場所なのかと思います。

    そんな歴史のある京都のスタートアップをご紹介

    ■医療系
    ・サイアス株式会社
    https://thyas.co.jp/

    ・オリヅルセラピューティクス株式会社
    https://orizuru-therapeutics.com/
    京大iPS関係で設立したベンチャー二社です。
    iPS細胞を使ったあたらな治療の開発をめざしています。

    そのほかにも医療のベンチャーはとても多いです。

    ・株式会社BTB創薬研究センター
    https://btb-newdrug.co.jp/
    薬を開発するには色々な環境、知見が必要です。
    それを臨床現場が困っている課題を解決する会社です。常に新しいものを世の中に問うていく姿勢で研究開発を進めています。

    ・株式会社 aceRNA Technologies
    http://www.acernatec2.com/

    もちろん医療のベンチャーも多いです。

    ・ホロバイオ株式会社
    https://www.holo-bio.com/about-us
    分子生物学分野の知見から地域固有の生物の機能を発見し、最新の科学技術で解明することで社会を支える革新的技術を生みだすことを目指す。

    ・メトロウェザー株式会社
    https://www.metroweather.jp/
    目に見えない大気の流れをリアルタイムに可視化するドップラー・ライダーを開発・製造する。

    ・株式会社Space Power Technologies
    https://spacepowertech.com/
    自由度の高い電波を媒体とした無線電力供給を行う手段をお客様に提供
    ケーブルを引かないでも電気を供給できるようになります。

    ・テラスペース株式会社
    https://www.terraspace.jp/
    宇宙寺院をつくるスタートアップ
    結構変わり種ではありますが衛星型の寺院を飛ばします。
    そらに拝めば仏様にアクセスできます。

    ・株式会社バイオーム
    https://biome.co.jp/
    生物情報アプリ開発を開発しております。
    虫を写真をとってアップするという面白いアプリ
    これによりどの地域にどの種類の虫が多いのかなど生物情報可視化システムの提供

    ・リージョナルフィッシュ株式会社
    https://regional.fish/
    海の魚を陸上で養殖するための技術を研究している会社になります。

    ・株式会社オーシャンアイズ
    https://oceaneyes.co.jp/
    養殖場や定置網漁、自治体・水産試験場などのニーズに合わせてカスタマイズした海況予測を提供するサービスを提供されてます。

    ●AIテクノロジー
    AIに関しても世界を目指す二社のベンチャーがある。
    この部分も大学も関係しているのかもしれないがITに関しても色々と起業している。

    ・株式会社HACARUS
    https://hacarus.com/
    AIを活用した外観調査する仕組みや少ないデータで使えるAIを提供しています。


    ・株式会社エクサウィザーズ
    https://exawizards.com/
    AIを用いた社会課題解決を目指すベンチャー

    ●フードテック
    フードテックに関しても食材、データ、サービスなど色々な方向性でも出てきている。

    ・コオロギ食  株式会社BugMo
    https://bugmo.jp/
    ブロックチェーンを組み込んだコオロギの自動養殖システム

    ・株式会社ランプ
    https://lamp.jp/
    テイクアウト支援サービスを開発しているスタートアップ

    ●その他いろいろ
    ・ホロバイオ株式会社
    https://www.holo-bio.com/about-us
    分子生物学分野の知見から地域固有の生物の機能を発見し、最新の科学技術で解明することで社会を支える革新的技術を生みだすことを目指す。

    ・メトロウェザー株式会社
    https://www.metroweather.jp/
    目に見えない大気の流れをリアルタイムに可視化するドップラー・ライダーを開発・製造する。

    ・株式会社Space Power Technologies
    https://spacepowertech.com/
    自由度の高い電波を媒体とした無線電力供給を行う手段をお客様に提供
    ケーブルを引かないでも電気を供給できるようになります。

    ・テラスペース株式会社
    https://www.terraspace.jp/
    宇宙寺院をつくるスタートアップ
    結構変わり種ではありますが衛星型の寺院を飛ばします。
    そらに拝めば仏様にアクセスできます。

    ・株式会社バイオーム
    https://biome.co.jp/
    生物情報アプリ開発を開発しております。
    虫を写真をとってアップするという面白いアプリ
    これによりどの地域にどの種類の虫が多いのかなど生物情報可視化システムの提供

    ・リージョナルフィッシュ株式会社
    https://regional.fish/
    海の魚を陸上で養殖するための技術を研究している会社になります。

    ・株式会社オーシャンアイズ
    https://oceaneyes.co.jp/
    養殖場や定置網漁、自治体・水産試験場などのニーズに合わせてカスタマイズした海況予測を提供するサービスを提供されてます。

    ・Ghoonuts株式会社
    https://ghoonuts.com/
    ニューロテクノロジーで人間の能力を向上させる技術を開発。集中力、睡眠やリハビリなどを通して脳へ刺激を行うことで、日常のあらゆるパフォーマンスの向上を実現させる。

    ・mui lab株式会社
    https://mui.jp/
    自然素材のIoTデバイスの開発、UX/UIソフトウェア開発。
    木の枠に表示がでる面白いデバイスを出しております

    ・地図アプリ 株式会社Stroly
    https://corp.stroly.com/
    位置情報と連動したオンラインマップのプラットフォーム
    アナログ地図からオンラインマップを作成できます。

    ●最後に
    元々企業が東京や大阪に比べて少ない京都ですが、
    今後まだまだ色々なスタートアップが増えていきます。
    これは伝統工芸、伝統文化からテクノロジー、生活文化なども含めて成長する場所になることでしょう。
    また海外でも「KYOTO」ブランドは「TOKYO」ブランドよりも魅力的であるらしく色んな要望も生まれていくと思われる。
    まだまだこれらですが大企業と京都のスタートアップを繋げることをしていきたいと思います。

    また自分でも伝統工芸の職人を応援するスタートアップに挑戦します。
    https://note.com/connecth/n/n6ff4b0e488bd
    これはご期待あれ!

    ●参照
    京都スタートアップのマップが上記Strolyのサービスであります。
    またご参照ください。
    https://m.stroly.com/kyoto-startup-map/


    この記事はオガワソンのNoteよりです。
    またいろんなこと書いてます。よろしくお願いします。
    https://note.com/connecth
  • ダンディ
    「松下幸之助氏の教えとエフェクチェーション理論」
    〜まず汗を出せ、汗の中から知恵を出せ!〜

    SMJではエフェクチェーションについて、関テレ大島様、京都大学の高瀬先生をお招きし、特別編として2度開催し、皆で学んで参りました。

    そこで学んだエッセンスは、起業家として成功する人の思考パターンは、目標ありき(コーゼーション)ではなく、状況を臨機応変に判断しながら結果をデザインしていく、手段をベースにした思考プロセス(エフェクチェーション)にあるということでした。

    この理論は、我々スタートアップや創業を支援する立場の者にとって、大いに考えさせられる事実であるように思います。

    というのも、創業やスタートアップを支援する際には、まず目標を見据えた「創業計画書」を綿密に書くこと、「見えない未来」を可能な限り、見えるものにしていく「頭の中の作業」が求められるからです。

    金融機関の融資等の審査もそれなくしては通らないのも事実です。目標を見据えて事業を展開することは、大切なことであると思う反面、環境変化の激しい現代において、いわゆる「絵にかいた餅」になるケースも多いのではないか―そういった疑問を日々の支援活動の中で感じていたため、エフェクチェ―ションの学びは腹にすとんと落ちる思いでした。

    思い出されるのは、Panasonicグループ創業者である松下幸之助氏のあるエピソードです。

    私は松下幸之助氏の秘書を23年間勤めていた経営者のもとで仕事をした経緯があり、以下はその際に教えてもらったエピソードの一つです。

    ある時、当時、飛ぶ鳥落とす勢いのベンチャー企業の経営者と松下幸之助氏が某雑誌で対談することになり、その対談予定の経営者のモットーを幸之助氏に伝えたそうです。

    そのモットーは、“知恵あるものは知恵を出せ、知恵なきものは汗を出せ、それが出来ぬものは去れ”。

    それを聞いた氏は、即座に「あかんな、その会社潰れるわ」と答えたそうです。

    では自身ならどう答えるか。次のように言ったそうです。「わしやったらこう言うな、“まず汗を出せ、汗の中から知恵を出せ、それが出来ぬものは去れ”と。

    「塩の辛さは舐めてみないとわからない」「畳の上でいくら泳ぎ方を学んでも泳げるようにならない。水につかって溺れる思いをして、初めて泳げるようになる」とも言っています。

    ほんとうの知恵や目指すべき目標は、まずは飛び出して、目前にいるお客様に対し、自分は何ができるのか、どうすればお客様の抱える課題が解決できるのか、もがきながら一緒になって考えて解決していく、その積み重ねのなかから生まれてくると言うことでしょう。

    「まず汗を出せ、汗のなかから知恵を出せ」・・・自身の創業時代を振り返り言ったこの言葉。

    幸之助氏の創業はもう100年以上前のことになりますが、エフェクチェーションの勉強会に参加して、この幸之助氏の教えを改めて思い出すとともに、創業やスタートアップの支援者として、エフェクチェーションの理論、そして松下幸之助氏のものの見方や考え方を、頼って来てくれる創業者や起業家に伝えていきたいと思っています。

    (ダ)
  • ダンディ
    紙の帽子
    ~情けは人の為ならず~

    「情けは人の為ならず」-“人に親切にすれば、その相手のためになるだけでなく、やがてはよい報いとなって自分にもどってくる”-よく知られた諺ですが、起業の成功においてもまさに当てはまる真実であるということを教えてくれた方がいます。

    京都で起業家支援のエコシステムを作るために奮闘するtalikiの中村多伽さん。
    彼女は以前、成功する起業家の素質は何か、3000項目もの人間性のデータベースをつくり、それを分類し、売上や調達額などの財務指標との相関関係を調べたそうです。

    そして興味深いことは、その相関性が認められた人間性の一つに
    「人にgiveできるかどうか」、いわゆるgiveの精神をもつかどうか、が成功する起業家の資質であることが分かったというのです。

    起業や創業の支援現場には、様々な方が来られます。熱い思いをもって商品を語る人。いかに差別化されたサービスであるかを語る人。そしてだから5年後にはここまで成長しますと自信満々に数字を示す人―

    その熱意はとても大切だと思う反面、「売りたい」「儲けたい」のならば、まずは自己満足的なスタンスでなく、誰かの役に立とうというスタンスに代える必要があるのではないか、そう思うことも多々あるのも事実です。思い出されるのは松下幸之助氏の次のエピソードです。

    1970年に開催された大阪万国博覧会。
    松下館のパビリオンにおいて、入館待ちをしている行列の中にPanasonicグループ
    創業者の松下幸之助氏の姿があったそうです。

    それをモニター越しに知った副館長は、慌てて関係者用の入り口から入るように伝えたところ、お客様の列に並んでともに入館すると申し出を断り、2時間後にようやく入館したそうです。

    入館後、松下幸之助氏は関係者に、せっかく松下館にお越しいただくお客様が快適に過ごせるように、3つの指示をしたそうです。

    1つは館内への誘導方法を見直すこと、2つ目に日除けの傘をところどころに置くこと、そして3つ目に日除けのための紙の帽子を配ること。

    そうするとどういうことが起こったか。

    当然、紙の帽子の横には「ナショナル(Panasonic)の文字が印刷されています。万博会場中に、また他の企業のパビリオンの館内、また帰りの電車の中、「ナショナル」のロゴの入った紙の帽子をかぶった人で溢れ返り、それを見た他企業のパビリオンの人たちは、「さすが松下、宣伝上
    手」と口々に言ったそうです。

    しかし松下幸之助氏は万博の会場を宣伝に使おうと思ったわけではなく、暑い中で並んでくださっているお客様に、どうすれば喜んでもらえるか、そう考えて行ったgiveの精神から出た行為だったのではないでしょうか?

    松下幸之助氏は「利益は社会からの報酬」とも言っています。まず社会に貢献する。その結果として利益がついてくる―その順番を間違えないことは、時代が変わっても
    成功のための普遍的な真理なのでしょう。

    経営をする立場にはありませんが、若い起業家を支援していく際、この考え方の順番の大切さを支援者として伝えていきたいと思います。
    (ダ)
  • 長男
    SMJ運営メンバーの長男 川野兵馬です!
    監査法人、ベンチャー支援からベンチャーへ転職したことを振り返ってみて思うことを気ままに。

    私は2021年4月に約16年半勤めた有限責任監査法人トーマツ・デロイトトーマツベンチャーサポートを退職し、飲食店を運営するベンチャー企業へ転職いたしました。

    監査法人やベンチャーサポートでは、上場会社への会計監査、上場を目指す企業への上場準備サポート、ベンチャー等へ創業支援や事業戦略策定、事業計画策定、資金調達支援等によって、成長サポートを実施していました。

    多数の企業やベンチャーの成長のお手伝いをする過程で事業運営に携わりたいと考えるようになり、ベンチャー企業への転職を決めました。

    転職して、半年、ベンチャー企業の管理本部において、子会社整理等の組織再編スキームの検討や事業買収や事業整理としてのM&Aへの関与、新規事業の管理フローの構築、組織体制や管理体制の構築、人事労務の管理などに従事しています。

    毎日が新しいことだらけですが、前職での成長サポートでのノウハウが活きていることは確かです。それ以上に、今までベンチャー支援を通じてベンチャーの成長に関わりながら感じていた「できない理由を考えるのではなく、できる方法を考える!」というスタンスが、新しいことにチャレンジするうえで非常に重要だと実感しました。

    このため、到達すべき目標を掲げ、物事や取引の背景や目的や内容を理解したうえで実現する方法を検討し、利害関係者間の思惑を把握してどの方法を選択するか利害調整する。

    新しいことをやらなければならない現場や管理において、到達すべき目標が共有され、理解されていれば、達成する方法を模索することができ、高いハードルも乗り越えられ、細部まで説明をせずともメンバー間で協働して事業運営することができました。

    私はメンバーに変化を積極的に捉えて既存の業務もどんどん変化させる必要があることを伝達しています。事業環境が変化する以上、フロントは変化を余儀なくされますし、バックもフロントと一緒になって環境変化に対応する方法を考え実行する必要があると考えています。

    今の弊社のメンバーは、きちんと目標設定とやりたいことを説明すれば、能動的かつ他部署と有機的に協働して、新しいことを克服しますし、既存の業務も改善していきます。

    改めて、畑が違っても、どんな組織や事業でもやるべきことは同じだなと思いますし、愚直に少しずつ積み上げていくことで必ず目標に到達できる!と感じます。

    ベンチャー支援の時と事業運営の時とで変わることはない。

    これからも目の前のことに真摯に向き合い、周りを巻き込みながら目標達成に向けて突き進もうと思います。

    SMJでも様々な方を巻き込んで、mixして新しいことを生み出していきたいです!

    是非、一緒にやる方法を考えましょう!!
  • ダンディ
    京都の地で挑戦する人を応援したいという思いを共有する仲間と始めたスタートアップ・ミックスジュース(SMJ)。

    お陰様でもうすぐ1年を迎えますが、1年で大手企業の新規事業開発ご担当者とスタートアップを結ぶSMJを5回、広く参加を募るSMJ特別編を3回、合計8回開催させて頂きくことが出来ました。

    コロナ下のため、オンラインが中心でしたが、リアル(第1回)とハイブリッド(第2回)でも1回ずつ開催しました。 

    無償のプロボノ活動であるため、リアルの場合、その度に会場はどうしよう?となりますが、いつもメンバー等の協力で開催することが出来ました。感謝しております。

    5名の事務局メンバーは、京都のスタートアップに精通した3名の公認会計士(女性1名)、もう1人は広い人脈をもつ創業者。その4名と私の合計5名。

    彼らは年長(?)ある私のことを上手に煽ててダンディと呼び、私は年下の3人が皆、短髪であるため坊主3兄弟と呼んでます。(唯一の女性の公認会計士は、お姉さまと呼ばれています)。

    皆、多忙な中、京都から元気なスタートアップを生み出したいという志と熱意、それと組織の垣根を超えて、気の合う仲間と一緒に仕事をしたいという思いで頑張っています。といっても、次回のSMJをどうするか、Facebookグループの中では意見が衝突し、喧嘩ばかりしていますが...。

    SMJでは、お招きする京都のスタートアップだけでなく、ご参加頂く方も、大手企業で新規事業に携わっておられる方を参加条件に、こちらから一方的にお声がけさせて頂いております。

    優秀でありながら面白く、組織の中からはみ出しそうな変わった新規事業開発担当者、そんな人に集まってもらいたい。そういった願い通りの強者が集っています。

    その一方で、身内だけの自己満足に陥らないよう、特別編という形でも開催し、広く皆様に参加を呼びかけております。

    所属する組織の方向でなく、本当にスタートアップの方向を向いて、楽しく、真剣に、自分たちのスキルや人脈を使ってスタートアップを支援していこう、そういう思いで作ったSMJ。
    次のような強みを持っていると勝手に自負しています。

    ①事務局メンバーがスタートアップの前線にいるため、面白い、可能性の大きいスタートアップの目利きができること。

    ②事務局メンバー(私以外)が、スタートアップ支援に長けたスキルと経験を持つこと。

    ③少人数で実施するため、スタートアップと参加者の距離も近く、お互いの人柄や相性も含めて協業の判断できること。

    ④参加メンバーを新規事業開発等の方に絞っているため、スタートアップと繋がりやすく、また繋がるための人脈をもつメンバーが揃っていること。

    ⑤プロボノ活動であるため、利害関係抜きにスタートアップファーストで動けること。

    そんなこんなで1年近く続けるなか、お陰様で活動にご賛同頂くことも増え、また、スタートアップと大手企業が繋がり、共同で事業に取り組む事例も出来つつあります。

    この個別の動きを加速させると同時に、これから先、面白い仲間が増えてドンドン広がり、大手企業同士の新規事業を担う人たちのヨコの繋がりも作り、何か新しいものが生まれてくる土壌が出来ればと思っています。

    様々な意見や知見をぎゅっと濃縮し、スタートアップに提供することを目的に出来たSMJ。プロボノでもここまで出来るということを示したいと思っております。

    今後ともご支援のほど、よろしくお願い致します。